ドリームヒルヒルトムラウシでの研修その4~鹿の為の防護柵~
こんにちは!北海道を拠点にエゾ鹿の利活用、6次化を推進しているQ太郎です!
このブログではエゾ鹿の生態や豆知識、エゾ鹿牧場の様子、エゾ鹿牧場で働くスタッフの成長、ハンターについて、エゾ鹿を利活用した食品・製品開発など、エゾ鹿に関するあらゆる情報をご紹介していきます。
今回も(株)ドリームヒル・トムラウシでの研修の様子をお届けします。
ドリームヒルトムラウシ研修第4回目の内容は防護柵についてご紹介します。
第1回、第2回そして第3回の研修内容をまだご覧になってない方はよろしければチェックしてみてください☆
ドリームヒルトムラウシでの研修その2 エゾ鹿の生体捕獲の方法~囲い罠~
今回はエゾ鹿の防護柵って聞いてるけど、いまいちピンとこないわね~
防護柵は農業被害や交通事故を無くすためにもとても大切なものなんだ。
ドリームヒルトムラウシでは、被害を最小限に抑えるために毎年しっかり
鹿柵の点検・補修を行っていたから、その様子を紹介するよ☆
目次
防護柵ってどんなもの?
主に単管パイプと呼ばれるものに金網を張ったものです。
野生動物による獣害対策に有効な侵入防止柵で、強度・耐久性に優れています。
上図は鹿や猪に適した防護柵となっていて、鹿が跳び越えられない高さ(2m以上)、かつ地面を掘っても通り抜けにくい仕様となっています。
防護柵の役割
防護柵は鹿が跳び出しやすい道路周辺や、畑や酪農関係の敷地周り設置されることが多いです。
道路は交通事故が起こる可能性があるからわかるけど、どうして酪農もなの?
鹿は「牧草」を好んで食べるんだ!
牧草を育てている畑もそうだけど、実際に牛に与えているエサにも気を付けないといけないんだよ。
なるほど!様々な被害があるのね
鹿は餌が少ない冬は、空腹を満たすために樹皮をたべることもあるんだ。
木は皮をむかれるとそこから腐ってしまう。それを防ぐために防護柵や木にネット
や網を巻いて防いだりもするんだ。
↑鹿が樹皮を食べる様子
↑皮をはがされた木は枯れてしまう
↑木を保護する為にネットなどで防護する
国有林なんかでみたことあるわ!そういうことだったのね☆
鹿柵点検は毎年行われる
鹿柵点検は毎年鹿が少ない夏ごろに行われます。北海道における毎年のエゾ鹿総被害額は約38億円(環境生活部›環境局自然環境課›野生鳥獣被害調査によるもの)とされており、防護柵の費用は国から各振興局に交付されています。
想像をはるかに超えた数字にびっくりだわ!!
やぶの中を歩くのも大変そう
防護柵は倒木、野生動物の激突、環境によって劣化したり壊れていたりと様々です。
一箇所でも穴があるとそこから野生鳥獣が出入りしてしまうから
険しい道でも補修が必要なんだ
↑新しく網を張り替える様子
もう規模が工事ね!!!
ぼくも安全第一で頑張りました
ところで次回はどんな内容なの?
次回はトムラウシ研修の最終回だよ!
北海道の帯広から少し上にある士幌高校で、エゾシカの講習をやったから
その様子を紹介します☆
士幌高校ってたしか農業高校よね!?
広大な畑と酪農、とても立派な加工施設なんかもあったよ!
次回も楽しみにしてるわ!
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