エゾ鹿の生態
こんにちは!北海道を拠点にエゾ鹿の利活用、6次化を推進しているQ太郎です!
このブログではエゾ鹿の生態や豆知識、エゾ鹿牧場の様子、エゾ鹿牧場で働くスタッフの成長、ハンターについて、エゾ鹿を利活用した食品・製品開発など、エゾ鹿に関するあらゆる情報をご紹介していきます。
本日は「エゾ鹿って一体どんな生き物?」ということでエゾ鹿の生態について書いていこうと思います。
ブログの初回でもちらっと話していたけど改めてお願いします☆
エゾシカとは
日本に生息するシカの種類
エゾ鹿は北海道にのみ生息するニホンジカの亜種です。本州のシカに比べて個体が大きく、オスの場合、最大で体長190cm・体重150kgに達する国内最大の草食動物です。
日本には7種類のニホンジカがいるんだぜ★
日本に生息するシカ7種
オスの体重 | |
エゾシカ | 約140kg |
ホンシュウジカ | 約90kg |
キュウシュウジカ | 約80kg |
シツマジカ | 約40kg |
マゲシカ | 約40kg |
ヤクシカ | 約40kg |
ケラマジカ | 約30kg |
北に住むシカほど体が大きくなるのね!
シカは偶蹄目(ウシ目)
鹿のヒヅメは2つに分かれていています。馬は1つの指しかないので奇蹄目(ウマ目)です。サイも3本指なので奇蹄目です。
偶蹄目?いったいどういうことでしょうか、鹿男先生~
ゴホン。偶蹄目とは四肢の指が偶数で、それぞれの指にヒヅメをがあるんだぜ。歩く時は中心2本の指(主蹄)に力がかかるようになっているんだ。かかとにあたる部分に小さなヒヅメが2つあり、副蹄とよばれているんだ。
シカは反芻(はんすう)する
シカは牛、ヤギ、ヒツジ、キリン等と同じく、胃が4つあり、反芻します。
よく牛さんがアゴをずらしながら、ごにょごにょやっているやつかしら…
ともみちゃん、その通り!反芻とは胃から食べ物を戻して噛んでまた飲み込むを繰り返しているんだ。反芻動物は胃が4つあって、反芻に関与している胃は第一胃と第二胃なんだ。第一胃には微生物が暮らしていて、シカが食べた草を酵素を使ってエネルギー源に変えているんだ。これがうまくできないと死んでしまうんだよ。
人間は1つの胃しかないからわからないけど、なんだか不思議ね☆
シカの角
雄ジカは角が生え、毎年生え変わります。
山に行ったときに角が落ちているのみたことあるわ!!
春頃から夏にかけて新しく角が生え始め、生え始めは袋角(幼角)といって柔らかい状態です。
中国では古来から、シカの袋角(幼角)は高貴な漢方薬として、非常に価値の高いものなんだ☆
滋養強壮、強精、長寿の象徴として今日でも珍貴な生薬として扱われているんだぜ!
鹿男先生がいつも元気なのはそういうことなのね!納得だわ
↑袋角をスライスして乾燥させたもの。中国では朝鮮人参と合わせて飲むのが一般的。
エゾシカの毛皮
エゾ鹿は四季がはっきりしている北海道の気候に適応する為、春と秋で大きく毛質と模様が変わります。春頃は斑点模様で毛も薄く短いですが、冬が近づくと長い毛で覆われ、色も灰色がかった黒色になります。
↑夏毛のエゾ鹿。斑点模様が特徴
↑冬毛のエゾ鹿。斑点模様がなくなり、黒くなる。
斑点模様があるのはバンビだけかと思っていたわ!雄も春になると斑点模様になるのね☆
実際に夏毛と冬毛を触ると、毛の太さも厚みも2倍ほど違うんだ!
冬を越す、エゾシカ
エゾシカはニホンジカの中でも唯一、越冬するという特徴があります。
北海道の厳しい冬を越すため、エゾシカは秋から冬にかけて、体内に上質な脂をため込みます。
食べ物がない冬は主に木の皮を主食として空腹を満たします。
(株)天鹿ではエゾ鹿の上質な脂を使ったコスメ商品を製造・販売しています!エゾ鹿の脂は動物性の脂の中では最も人間の体温に近く、素早く浸透、保湿します!エゾ鹿の脂は古来中国や北海道の先住民族であるアイヌの方々にとって、切り傷や火傷などの塗り薬としても使用され、その修復効果も十分に期待できます!北海道最大級のリゾートホテル旅館の鶴雅リゾートと共同開発したハンドクリーム(YUKハンドクリーム グリーンフォレストの香り)や、現在コロナウィルスの影響で、毎日アルコール消毒の手荒れに苦労している医療従事者の方々の声から生まれた無香料のハンドトリートメント(YUKハンドトリートメントforエッセンシャルワーカーズ)など、随時新しい商品が研究・開発されています。その他にもヘアケア商品やボディクリームなどもございますので是非一度お試しください☆
馬油よりも優秀なんだよな~
俺のこのイカしたヘアスタイルもYUKモイスチャーバームのおかげなんだぜ
二人とも何ちゃっかり告知宣伝してるのよ!
まぁあたしもQ太郎君に勧められてシャンプーコンディショナー使ってみたら
泡立ちと保湿が凄く良くてリピートしちゃってるんだけどね☆
ということで本日はここまで。次回は「ドリームヒル・トムラウシでの研修その3~鹿肉の解体から枝肉~」をご紹介します。よろしければご覧ください☆